シーヌ40mgは抗悪性腫瘍剤と呼ばれ、悪性脳腫瘍やホジキンリンパ腫(またはホジキン病)の治療薬として使用されています。
脳腫瘍は、頭蓋内組織に新生物(腫瘍)が発生する疾患で、具体的な発生要因は明らかとなっていない病気です。
脳腫瘍は通常、何らかの症状が現れた時は既に腫瘍が大きくなり、脳浮腫を引き起こし頭蓋内亢進症状により頭痛・吐気・頭痛などを起こす事が殆どです。
腫瘍の発生部位によっては局所症状として視野欠損・難聴・運動麻痺・言語障害などを伴う事もあり、病巣が皮質に有る場合は、痙攣発作を起こすことが少なくありません。
また、特徴的な症状としてMorning headacheと呼ばれる起床時の激しい頭痛がみられます。
脳腫瘍の分類は、WHO(世界保健機構)が定めた分類法により、腫瘍発生母地と悪性度を基準に分類されています。
しかし、脳腫瘍は頭蓋骨に囲まれた狭い場所にあり、生命維持にとって非常に重要な器官に発生する腫瘍の為、実際には発生部位・大きさ・浸潤性・各種治療法(外科手術・放射線治療・化学療法など)に対する反応性などを考慮し病状が判断されることとなります。
良性腫瘍の場合は、外科手術による腫瘍摘出で完治が可能と言われていますが発生個所によっては麻痺や視野欠損と言ったリスクを伴う場合があり、悪性腫瘍の場合は、QOL(Quality
of life)を出来るだけ伸ばす事が治療の最大終点とされています。
ホジキンリンパ腫は悪性リンパ腫のひとつで、リンパ節が腫れるのが主な症状ですが、場合によっては発熱・寝汗・体重減少・倦怠感などを伴う原因不明の病気です。
リンパ腫の進行度により病期(ステージ)が異なる為、治療を開始する前にリンパ腫の広がりを4つに分かれる分類によって判断し治療にあたります。
主な治療方法としては放射線療法や化学療法があり、殆どの場合治癒が可能な病気と言われています。
しかし、放射線や化学療法による永久的な不妊・何らかの感染症リスクや副作用、各種の癌を発症する可能性もある他、最初の治療で寛容出来た後再発が認められた場合は長期生存率が低くなるという可能性もある病気です。