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2014-07-21

ソース(記事原文):ヒーリオ

ER陽性乳がんに対するエキセメスタンの長期ネオアジュバント療法で結果が改善

ヒーリオ(2014年7月21日) ― 多施設共同第II相試験の結果によると、ER強陽性の閉経後乳がん女性にエキセメスタンのネオアジュバント療法を6カ月行ったところ、治療の3カ月時点よりも終了時のほうが結果は優れていたという。

ネオアジュバントとしてホルモン療法を使用することは乳がん管理では一般的になりつつあり、ER陽性の閉経後乳がん女性の手術成績が改善することを先行研究が示唆している。しかし、今回の研究論文の背景情報によると、ネオアジュバント・ホルモン療法の理想的な期間に関して一致した見解はないという。

オランダ・ライデン大学医療センター(Leiden University Medical Center)外科部門のデュヴェケンB.Y.フォンテインMD(Duveken B.Y. Fontein, MD)と共同研究者らは、ER強陽性(50%以上)の閉経後乳がん女性を対象として、エキセメスタンのネオアジュバント療法を6カ月行った場合の有効性を評価するため「TEAM IIA試験」を実施した。

主要評価項目は3カ月時点と6カ月時点のPFSとした。副次評価項目は、MRI、マンモグラフィー、または超音波によって測定した放射線学的奏効率とした。

分析の対象とした患者は102人であった(年齢の中央値72歳、範囲53~88歳)。

3カ月時点と、3カ月超の時点で触診による測定を受けたのは、63人だった。全奏効率を算出したところ、触診による測定の3カ月時点では58.7%、最終測定時点では68.3%であった。

平均腫瘍サイズはベースライン時が39.1 mm(95% CI 34.8-43.4)であり、3カ月時点で23 mm(95% CI 18.7-27.2)に、3カ月超の最終の触診時点で16.7 mm(95% CI 12.6-20.8)に縮小した(P=.001)。

治療終了後の最終放射線学的奏効率は、MRIで70.3%(n=37)、マンモグラフィー48.2%(n=56)、超音波41.6%(n=77)だった。

エキセメスタン治療中、4人に病勢進行を認めた。しかし研究者らは、全体としては、乳房を温存できる可能性が10%近く改善したことを明らかにした。

利益相反の開示:研究者らの、関連するすべての金銭的開示事項については論文を参照のこと。


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