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2011-05-26

ソース(記事原文):サイエンスデイリー

関節リウマチとCOPDとの関連が研究により裏付けられる

サイエンスデイリー(2011年5月26日) - 関節リウマチ(RA)患者の慢性閉塞性肺疾患(COPD)併発率は、健常対照者の2倍であり、年齢、性別、喫煙、肥満などの変数で補正しても、この関連性は維持された。この研究は、2011年欧州リウマチ学(EULAR)年次総会で発表された。

関節リウマチ(RA)患者15,766人と、健常者15,340人を対象とした研究により、COPDの罹患率は、RA患者のほうが有意に高いことが明らかとなった(8.9%対4.4%、p<0.001)。興味深いことに、この関連は、RA患者とCOPD患者に共通するリスク因子(喫煙、肥満、社会経済的状況など)で補正しても依然として有意(p<0.001)であった。

イスラエルのシバ医療センター(Sheba Medical Centre)のアミタル(Amital)博士は、「中核的な生理学的過程における類似した変化により、RAとCOPDの症状が起きることが知られている。今回の研究結果により、異常な遺伝プロセスと自己免疫プロセスとの間に関連が認められる可能性についての新たな研究が生まれるものと願っている」と述べた。

イスラエルで最大の保健医療提供者(Clalit Health Services)の患者データベースを用いて、住民対象の大規模症例対照研究が実施された。20歳を超えるRA患者と、その年齢・性別を一致させた非RA患者(対照群)との間で、COPD罹患率が比較された。群間のマッチング(集団の差に対応するための調整)が行われ、健康関連の生活習慣やその他の共存症に関するデータが収集された。多変量ロジスティック回帰モデルを用いて、両試験群の比較と、年齢、性別、社会経済的状況、喫煙、肥満の交絡因子の調整が行われた。