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2011-04-07

ソース(記事原文):BBCニュース

買い物は「健康を増進する可能性」

BBCニュース保健部記者 ヘレン・ブリッグス(Helen Briggs)

2011年4月7日

研究によると、少なくとも台湾の65歳以上の人達の場合、買い物により寿命が延びるのだそうです。

肉体的および精神的虚弱などの因子を調整しても、毎日買い物をする男性と女性は、買い物をしたがらない人たちより長生きした、と科学者らが述べています。

買い物をすると人との交流、運動、そして健康的な食生活を続ける機会が得られるのかもしれない、と研究者らは学術誌「疫学と地域の健康」(the Journal of Epidemiology & Community Health)に報告しています。

この分野の第一人者である英国の専門家は、この発見は「理にかなっている」と言います。買い物するには身体的活動性や、社会的交流、ならびに持続的な精神的活動性が必要だからです。

同誌のオンライン版に掲載されたこの研究はユー・フンチャン医師(Yu-Hung Chang)率いる台湾の公衆衛生科学研究所(the Institute of Population Health Sciences)の研究者らが、自宅で暮らす約2000名の65歳以上の男性と女性を対象に実施しました。

すると、定期的に買い物をしていた人は、週に1回きりか、それ以下の頻度でしか買い物をしなかった人より長生きしたことがわかりました。身体的制約や認識低下などの因子について調整を行った上でもです。

研究者らは買い物をするということが、そもそも健康の指標なのかもしれないと認めながらも、買い物すること自体が健康を増進する可能性があると示唆しています。

「買い物がたいてい楽しいのは、心理的な幸福感を高めてくれる可能性があるからだ。余暇に行う他の種類の身体的活動、例えば運動は、やる気と、時として専門家の指導が必要なことが多いが、これらと比べて買い物という活動は実施しやすく続けるのも簡単だ。」と研究者らは結論づけています。

シティ大学ロンドンの老人医学科(medicine for older people at City University, London)のダヴィド・オリヴァー客員教授(David Oliver)は、この研究結果は「理にかなっている」として、BBCに、こう語りました:「台湾の研究者の方々が示したのは、買い物を続けるということが、それ自体、より健康で、より長寿であることの予測因子だということです。買い物するには身体的活動性や、他の買い物客との社会的交流が必要になります。これは相当、複雑な作業ですから、精神的に活発でいられるのです。買い物することが身体的、ならびに精神的に、より健康であることの予測因子であるというのは理にかなっているんです。」

基礎資料

・台湾の研究者らは65歳以上の1,850名を調査しました。

・全員、自宅で自立した生活を送っていました。

・1999年から2000年にかけて、どれくらいの頻度で買い物をするか聞き取り調査を行いました。

・研究チームは1999年から2008年にわたって、参加者一人一人を政府の死亡記録とつき合わせ、死亡年齢を追跡しました。

・毎日買い物していた人々は、たまにしか買い物しない人々と比べて死亡率が低いことがわかりました。この傾向は男性で顕著で、死亡率の差は27%に上りました。