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2013-04-10

ソース(記事原文):SCI-TECHトゥデイ

葉酸は自閉症リスク低下に関連

SCI-TECHトゥデイ(2013年2月16日)― リズ・サボ(Liz Szabo)著

CDC(疾病対策予防センター)の新たな研究によれば、妊娠前と妊娠中に葉酸を摂取した女性は、その後の乳児における自閉症診断率が約40%低くなった。自閉症の症状は約1歳になるまで現れないものの、自閉症を促す生物学的変化は受胎前または妊娠中のいずれかの時期に起こると多くの研究で示唆されており、本研究はその最新結果である。

妊娠前と妊娠時に葉酸サプリメントを摂取した女性は、その後の乳児における自閉症診断率が約40%低下したことが、新たな研究で示された。

CDCによれば、アメリカ人小児の88人に1人が自閉症圏障害である。

本研究はノルウェーで実施されたもので、アメリカ医師会機関紙(JAMA:Journal of the American Medical Association)本日号に掲載された。本試験では妊娠前と妊娠中の両時期におけるサプリメント使用に関する質問票に全項目記入するよう医師から妊婦に求めた。その後、2002年~2008年に生まれた85,000人以上の小児を平均6年間にわたり追跡調査した。

医師らは先天性欠損リスクを低下させる目的で、妊娠前と妊娠中に葉酸を摂取するよう勧めている。

本試験において、極めて重要な葉酸摂取の時期は、受胎の4週間前から妊娠8週目までとした。

フィラデルフィアのドレキセル大学(Drexel University)自閉症研究所責任者クレイグ・ニュースチャファ(Craig Newschaffer)氏は、今回の試験結果は、葉酸と自閉症リスクを関連づけた初期の予備試験の結果を裏付けるものであるとしている。その他の複数の試験では、母親が葉酸を摂取していた場合、子供が言語発達遅滞を生じにくいことがわかっている。

ニュースチャファ氏は「今回の結果は更なる試験で裏付けられる必要があるものの、本試験は一部の自閉症に対する確固たる効果的予防策が今後考案されうることを示す新たな証拠となる」と述べている。

葉酸塩(天然の葉酸)は、レンズマメ、ホウレンソウ、黒マメ、ピーナッツ、オレンジジュース、ロメイン・レタス、ブロッコリーに含まれる。しかし、大半の人は食物から十分な葉酸を得られない。

こうした理由から、医師は出産可能年齢の全ての女性に対し、1日あたり400マイクログラムの葉酸を摂取するよう奨励している。米国では1998年以降、小麦粉、米 、シリアルなどの穀物の中に葉酸を添加している。一方、ノルウェーでは食物に葉酸は添加されていない。

共著者でオスロのノルウェー衛生研究所(Norwegian Institute of Public Health)のパル・スレン(Pal Suren)氏によれば、自閉症の症状は子供が1歳を迎えてからでないと明確にならないことが多いが、自閉症を促す生物学的変化は受胎前または妊娠中のいずれかの時期に起こると多くの研究で示唆されており、本研究はその最新結果である。

自閉症の一因となる要因は、遺伝子のほか、早産、低出生体重、特定の薬物療法または大気汚染への出生前の曝露、妊娠中の母児感染、父親が高齢であること、兄弟姉妹との年齢差が1歳未満などであることが、複数の研究で示されている。


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