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2014-03-08
ソース（記事原文）：ドクター・ティップスター
小児外科手術後のクロニジン投与による疼痛緩和と回復促進
ドクター・ティップスター（2014年3月8日） ― 小児外科手術では極めて重要な期間の一つに手術後がある。この段階において医師は小児の疼痛・苦痛を管理し始める。小児が疼痛またはストレス状態にあるとき、感情の起伏の波が激しくなるが、こうした感情は長い時間をかけて初めて克服できるものである。手術後に心的外傷を発症することさえある。このため、小児外科手術後の疼痛・不安の管理向上を目指した研究が行われている。強力な鎮痛剤などの薬剤は、小児に多くの合併症や副作用のリスクを招くことになるため、使用することはできない。
クロニジンと術後の回復
最近のコクラン・レビュー(臨床試験文献を総括的に評価した論文)で、クロニジンを手術前に小児に投与すると、術後疼痛が緩和され、不安も軽減されることが明らかにされた。このレビューは、オーストラリアのアデレイド大学(University of Adelaide)産婦人科小児科病院に所属する研究者らによって実施された。その結果、手術後にクロニジン4 μgs/kgを投与すると、非投与と比較して、副作用リスクが低減することが示された。ただし、クロニジン投与に関連して起こりうる副作用に、心拍数の低下と血圧低下が認められた。これは、米国、中国、日本、ヨルダン、トルコ、カナダ、ギリシャ、スウェーデンで実施された11件の試験を本研究者らが再評価したものである。これらの11件の試験は、18歳未満の小児700人以上を対象としており、手術後の疼痛・不快感の軽減においてクロニジンが有効であるかどうかを明らかにしようとした。これらの試験の一部では、クロニジンを、ミダゾラムやフェンタニルなどの薬剤による効果と比較していた。このレビューの結果から、医師やその他の医療従事者は、患者が術後の疼痛を生じる可能性が高い場合に、前投薬としてクロニジンを用いるべきであることが示唆される。クロニジンは、小児外科手術後の術後疼痛や予測される合併症においての解決策となる可能性がある、と本研究者らは主張している。なお、同氏らは、本剤使用の正当性を示すために、さらなる研究が必要とされることを認めている。
カタプレスの詳細な説明
クロニジンは、カタプレスという登録商標(商品名)で市販されており、高血圧に対して用いられる。本剤は中枢作用薬であり、α受容体に結合することで作用し、血圧を降下させる。3種類の有効性成分含量(0.1 mg、0.2 mg、0.3 mg)が利用可能となっている。本剤の報告例によると、有害作用は起こりうるが、一般に軽度であり、通常は治療継続と共に消失する傾向がある。最も多く認められる有害事象には、口渇、眠気、眩暈、便秘がある。使用者の中には、まれに疲労感、発熱、脱力感、蒼白、アルコールへの敏感反応、退薬症候などの副作用を経験する人もいる。また、ごく少数だが、徐脈、心臓病、心電図異常、起立性の症状、レイノー病、動悸を起こす患者もいる。この他にも、興奮症状、不安、せん妄、幻覚、行動変化、錯感覚、睡眠障害、明晰夢、悪夢、うつ病、脱毛症、発疹、蕁麻疹、腹痛、倦怠感、肝機能検査異常、性行為の減少、排尿困難、血小板減少症、下肢痙攣、霧視のほか、その他の諸問題を起こす可能性もある。ただし、こうした副作用はごくまれで、使用者において発生することは通常ない。
重篤な冠不全や、脳血管疾患、慢性腎不全、最近の心筋梗塞、心臓の伝導障害がある場合、本剤に過敏反応を示す患者に対するクロニジン使用には注意が必要である。複数の研究で、本剤には癌を促進する作用はないと考えられているほか、生殖能力には影響を与えないとみられている。妊婦における適切な対照を置いて確認された試験は存在しないので、薬剤胎児危険度分類基準はC(リスクについて否定できない)となっている。また、小児でも適切な対照を置いて確認された試験は存在しないので、小児における本剤の安全性はよく分かっていない。クロニジンは医師の管理下でのみ使用されるべきであり、FDAが認可した適応に従って使用しなければならない。
子供の手術準備方法をもっと知りたい方は、このウェブサイトの別の記事(英文)を参照のこと。
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ジキサリット （塩酸クロニジン ）0.025mg (100錠) 3410 円
アルカミン（塩酸クロニジン）100mcg 10錠 (10錠) 260 円
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カタプレス（クロニジン）150mcg（インド市場向け） (10錠) 300 円
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