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2015-04-13

ソース(記事原文):モリスヘラルド・ニュース

乳癌は男性でも女性ほど多くはないが発症例あり

モリスヘラルド・ニュース(2015年4月13日) ― デニス・バラン(DENISE M. BARAN)著

モリス(カナダ) ― セネカとマルセイユの間に住むハンク・エングルハウプト(Hank Englehaupt)さんは、まさか自分が医師から乳癌と診断されるとは思ってもいなかった。

2002年、告知された。現在71歳になり、乳癌に対する化学療法による足の神経障害を患いながら、34歳の障害者の息子の世話をするために生きながらえているという事実をもっても、エングルハウプトさんは未だに乳癌は女性の罹る病気だと信じている。

エングルハウプトさんは「女性の方が男性よりもはるかに罹患者が多い」としている。

ジョリエット腫瘍・血液病学アソシエイト(Joliet Oncology-Hematology Associates)に勤務するナフィーサ・バルハニ(Nafisa D.Burhani)医師は、2007年にエングルハウプトさんがモリスの診察室に経過観察来院して以降、彼の担当医になったとしている。バルハニ医師によると、診断時、エングルハウプトさんの癌はステージ2B(一部のリンパ節に転移あり)であった。

バルハニ医師は、男性における乳癌のほとんどはエストロゲン受容体が陽性なので、その後の治療は、細胞へのエストロゲンの影響を遮断するモキシフェンを投与することになるとしている。同氏によれば、女性でもエストロゲン陽性の患者はタモキシフェンを投与される。

エングルハウプトさんの場合、当時の指針に準じて、タモキシフェンを5年間投与した、と同氏は続けた。現在は、一部の臨床試験で、タモキシフェンを10年間服用すると、15年時点の経過がより良好であることが示唆されているという。

また、一部の乳房組織が残存していることから、エングルハウプトさんに定期的マンモグラフィ検査を指示しているが、総合的に再発の心配はないという。バルハニ医師は「エングルハウプトさんの経過は良好」としている。

稀に発症

乳癌は男性の方が女性よりもはるかに少ない。アドベンチスト・ボーリングブルック(Adventist Bolingbrook)病院で腫瘍医として勤めているリーラ・ラオ(Leela N.Rao)医師は、1993年に勤務して以降、乳癌の男性は3人しか診たことがないとしている。

米国がん協会(American Cancer Society:ACS)のウェブページ(www.cancer.org)によれば、乳癌は女性で男性の約100倍多く、生涯リスクは女性の1000分の1となる。こうした統計値は30年間変わっていない。

米国がん協会によれば、リスク因子として、加齢、家族歴、BRCA2変異(生涯リスクは100分の6)、BRCA1変異(生涯 リスクは100分の1)、特定の先天性疾患、精巣障害、肥満、大量飲酒、肝疾患、エストロゲン治療歴が挙げられる。

なお、男性における予防的検診は有益性が不明であり、一般に推奨されていない。

その理由の一つとして、男性は乳房組織が女性よりも少なく、腫瘍は目視したり、触れたりすることで見つかりやすいことが挙げられる、とラオ医師は述べている。

ただし、乳房組織が少ないと支持組織も少ないことになり、癌は胸壁に接着している可能性があるという。

つまり、全ての癌を除去する唯一の方法は一般に乳房切除術となる、と同氏は補足した。

リンパ節の評価は男女とも同じで、治療はリンパ節所見に基づいて行われるという。乳房再建術は男性でも可能であるが、担当患者で希望した人はこれまでいなかった、と同氏は続けた。

女性と同様に、早期発見が生存の鍵となる。同氏によれば、乳癌の男性患者は、乳房内に硬いエンドウマメのような硬い小結節があることに気づく可能性があり、小結節は一般に無痛であるという。

ラオ医師は「男性は上半身裸になることが多いので、小結節に気づいて、対処しようとする」としている。

エングルハウプトさんは、2002年5月、勤務中に山積みした箱を外に運び出す際、自分の小結節に気づいた。

箱が胸にあたって、右乳房に不快感を覚えた。そのため、箱を下して、気になる部位を押してみたが、何も感じなかった。

「6月半ば頃、しこりの大きさに違和感を覚えた」という。「8月に医師の予約がはいっているので、その時に話そうと考えた」

診察当日、一般医もしこりを感じ取り、エングルハウプトさんに病院での画像検査を指示した。エングルハウプトさんは、「画像検査」とは一般的なX線検査のことだろうと想像していたという。

待合室には女性しかおらず、なぜ男性が自分一人なのか、どうして女性の表情に影があるのか分からずにいた。ようやく、自分の名前が呼ばれたので、放射線技師の後をついて、検査室に入った。

エングルハウプトさんは「技師にマンモグラフィを撮ると言われた」と話す。「『えっ!ちょっと待ってください』と口を衝いて出た」という。次に、小結節を詳しく見るための超音波検査が行われた。その後の生検で癌と診断された。

エングルハウプトさんは、治療後、息切れに加えて、足に重症の神経障害を患い、二度と仕事に戻ることはできなかったが、これは癌に対する放射線と化学療法を受けた結果だと彼自身は信じている。

それでも、彼は自分がラッキーだったと考えている。ラオ医師の担当した他の男性患者二人は乳癌により死亡したと知った。癌治療により、重度の疲労感や関節痛は起きたが、輸血を必要としたことは一度もなかった。これは自分で作って飲んでいる赤ワインのおかげだ、とエングルハウプトさんは話す。

彼によると、腫瘍医の一人は定期的な血液検査の結果に驚いていたという。

エングルハウプトさんは「医師から、『あなたの骨には造血(骨髄)工場があるにちがいない』と言われた」という。


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