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2014-07-15

ソース(記事原文):ヘラルド・スコットランド

乳癌治療薬をゲルとして使用すると副作用が少ない可能性がある

ヘラルド・スコットランド(2014年7月15日) ― 研究者らは、何千人もの女性が乳癌の治療に役立てるため使用している錠剤をゲル製剤で使用すると、副作用が低減する可能性があることを見出した。

タモキシフェンは、ソルタモックス(Saltamox)と呼ばれる無糖液としても入手可能だが、多くの場合、ホルモン関連の副作用や血栓が発現する。

今回、シカゴのノースウェスタン大学(Northwestern University)の研究が、ゲル製剤でタモキシフェンを使用すると、これらの副作用を抑えながら癌治療の効果が同様であることを示した。

この研究をブレークスルー・ブレスト・キャンサー・スコットランド(Breakthrough Breast Cancer Scotland)が、将来有望だとして歓迎している。

ブレークスルー・ブレスト・キャンサー・スコットランドのディレクター、ジェイムズ・ジョプリング(James Jopling)は「タモキシフェンは、乳癌治療、そして最近推奨されているように、家族歴から乳癌のリスクが高い人の予防的使用の両方に、非常に有効な薬剤であることがわかっている」と述べた。

「乳癌予防のためのタモキシフェン使用は大変革と称されてきたが、タモキシフェンが関連する副作用のため使用を見合わせる女性もいるので、この研究は有望である」

「この研究で、ゲルを塗布した女性の乳房組織には、通常の使用形態である錠剤を服用した女性と同じ濃度のタモキシフェンがあり、血中濃度は低いことがわかった。つまり、より少ない副作用につながる可能性がある」

彼は「これらの研究結果は非常に興味深いが、今回の研究はすでに初期の乳癌が発症した小人数の女性で短期間、実施されたものであった」とつけ加えた。

「研究結果はまだ、タモキシフェンゲルが乳癌を予防することができるとか、錠剤と比較し副作用が少ないことを証明していない」

「より多くの研究が行われ、さらなる結果が見えるようになれば、これは将来的に、リスクの高い患者の乳癌予防に対する素晴らしい進展となる可能性がある」

研究者らは、乳癌女性患者26人をタモキシフェンのゲル製剤または経口製剤のいずれかに無作為に割り当て、10週間、結果を観察した。

乳癌の治療結果は同等であったが、血中の薬剤濃度は低く、その結果副作用が少ないことがわかった。

研究を主導したシーマ・カーン(Seema Khan)教授は「今回の試験で我々は、皮膚へのゲル塗布が乳房には高い薬剤濃度を、循環血中では低濃度をもたらしたことを明らかにした。これにより薬剤の有効性を維持しながら、副作用を最小限に抑えるであろう」

「経口タモキシフェンは、乳癌発症を予防するため、乳癌リスクの高い一部の女性が使用しているが、我々のデータは、タモキシフェンのゲル塗布がこのアプローチを置き換えることができることを示唆しており、従ってより多くの女性にこの予防療法を実行するよう奨励している」


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