以下の場合、レリチル25を絶対に服用しないでください。
・昏睡状態、循環虚脱状態にある人: これらの状態を悪化させるおそれがあります。
・バルビツール酸誘導体、麻酔剤などの中枢神経抑制剤の強い影響下にある人: 中枢神経抑制剤の作用を延長し増強させます。
・アドレナリンを服用中の人: アドレナリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがあります。
・フェノチアジン系化合物およびその類似化合物に対し過敏症の人
以下の場合、服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に服用してください。
・皮質下部の脳障害(脳炎、脳腫瘍、頭部外傷後遺症など)の疑いのある人: 高熱反応が現われるおそれがあるので、このような場合には全身を氷で冷やすか、または解熱剤を服用するなど適切な処置を行なってください。
【慎重服用】
・肝障害または血液障害のある人: 肝障害または血液障害を悪化させるおそれがあります。
・褐色細胞腫、動脈硬化症あるいは心疾患の疑いのある人: 血圧の急速な変動がみられることがあります。
・重症喘息、肺気腫、呼吸器感染症などの人: 呼吸抑制が現われることがあります。
・てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの既往歴のある人: けいれん攣閾値を低下させることがあります。
・幼児、小児: 錐体外路症状、特にジスキネジアが起こりやすいので慎重に服用してください。
・高齢者: 起立性低血圧、錐体外路症状、脱力感、運動失調、排泄障害などが起こりやすいので、状態を観察しながら慎重に服用してください。
・高温環境にある人: 体温調節中枢を抑制するため、環境温度に影響されるおそれがあります。
・脱水・栄養不良状態などを伴う身体的疲弊のある人: 悪性症候群が起こりやすくなります。
【重要な基本的注意】
・眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、レリチル25を服用中の人は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
・制吐作用を有するため、ほかの薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍などによる嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意してください。
・抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症などの血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態などの危険因子を有する人が服用する場合は注意してください。
妊婦が服用した場合、新生児にふるえなどが現われることがあるので、妊婦または妊娠している可能性のある人は服用しないことが望ましいとされています。
母乳中へ移行することが報告されているので、授乳中の人でレリチル25を服用中の人は授乳を避けてください。
治療初期に起立性低血圧が現われることがあります。
クロルプロマジン25mgによる治療中、原因不明の突然死が報告されています。