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2012-12-31

ソース(記事原文):ヘアリオ

レナリドマイドは皮膚エリテマトーデス患者において効果的かつ安全な治療法

ヘアリオ(2012年12月31日)― コルテス・エルナンデス(Cortes-Hernandez)著 オンライン医療ニュース「関節炎 リサーチ&治療(Arthritis Research & Therapy)」2012;doi:20.2286/ar411.

サリドマイド類似体であるレナリドマイドによる治療は、難治性皮膚エリテマトーデス患者において安全かつ有効であることが、研究結果で示された。

スペインの研究者らは、2009年~2010年における難治性皮膚エリテマトーデス患者(年齢中央値40歳の女性のみ)15人を対象に、非盲検下で単一施設試験を実施した。これらの患者の大半は、サリドマイドで治療を受けたものの、効果不十分であったか、もしくは重篤な副作用を発現していた。経口レナリドマイド5mg/日を最初の4週間投与し、臨床効果が得られなければ、10mg/日に増量した。部分奏効した場合にはレナリドマイド5mg/日を継続投与することとし、完全奏効した場合には1ヵ月ごとに徐々に用量を減らした。追跡調査期間は平均15ヵ月であった。主要有効性評価項目としての完全奏効率は、皮膚エリテマトーデスの病変部の面積と重症度を示す指標であるCLASI(Cutaneous Lupus Erythematosus Disease Area and Severity index)活動性スコアが0と定義した。副次評価項目は、副作用の発現と、皮膚・全身における紅斑の評価、ならびに免疫学的パラメータへの影響とした。

14人が治療を完遂し、2週間後に臨床効果が認められた(CLASI活動性スコアが11±5.9から4.13±3.66まで低下、P=0.0009)。12人(86%)は完全奏効したが、うち75%はレナリドマイド投与中止から2~8週間後に臨床的再発を認めた。全身症状、免疫学的パラメータ、およびCLASI障害スコアに及ぼす有意な影響は認められなかった。副作用は2人(13%)にみられたが、不眠、好中球減少(グレード2)、および胃腸症状などの軽度なもので、投薬中止後には治まった。その他の血液学的・生化学的毒性は認められなかったほか、血栓症や卵巣毒性もなかった。

同研究者らは「サリドマイドと同様に、皮膚症状再発が多かった」と報告している。

「今回の研究は、難治性皮膚エリテマトーデスに対するレナリドマイドの有効性と安全性を裏付けるものである。レナリドマイドの有益性は、容貌の変化が抑えられる一方で、サリドマイドのような有害事象の内容や頻度が認められないという点にある」


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