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2013-12-17

ソース(記事原文):About.com

ルンブロキナーゼ

About.com(2013年12月17日) ― ルンブロキナーゼは、ミミズの1種であるルンブルクスルベルス由来の酵素である。栄養補助食品の形で販売され、線維素溶解酵素(血栓の分解を促進する成分)として分類されている。ルンブロキナーゼで補うと、より良い心臓の健康などいくつかの健康上の効用があると言われている。

ルンブロキナーゼの効用

これまでのところ、ルンブロキナーゼの健康への影響に関する研究はかなり限られている。それでも、ルンブロキナーゼが特定の症状の治療法として有望であるという証拠がある。ルンブロキナーゼの潜在的な健康上の効用に関するいくつかの調査結果を見て行こう。

1)心臓の健康

2009年の『ザ・ジャーナル・オブ・オルタナティブ・アンド・コンプリメンタリー・メディスン(the Journal of Alternative and Complementary Medicine)』に掲載された予備調査によると、ルンブロキナーゼは狭心症の治療に役立つ可能性がある。この研究のため、研究者らは心臓病と狭心症の両方に罹患している患者10人を、(標準治療に加えて)1ヶ月のルンブロキナーゼ治療に割り当てた。研究の終わりまでに、患者10人のうち6人の狭心症の症状が改善した。

さらに、2006年に中国のジャーナル『アクタ・ファーマシューティカ・シニカ(Acta Pharmaceutica Sinica)』に掲載された予備調査で、ルンブロキナーゼが心臓の健康を守る可能性が見出された。ラットを使った試験では、研究の著者らはルンブロキナーゼが心筋虚血(冠動脈の閉塞と心臓への血流減少を特徴とする症状)を防ぐ可能性があると見出した。

2)脳卒中

予備調査で、ルンブロキナーゼが脳卒中を食い止めるのに役立つ可能性があることが示されている。例えば、2008年の『ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(European Journal of Pharmacology)』に掲載された研究で、ルンブロキナーゼが脳虚血予防の一助となる可能性があることを、ヒト細胞を使った試験が究明した。(脳への血流が不十分なことが特徴である症状、つまり脳虚血は、脳への酸素供給を減少させ、ひいては脳卒中につながる可能性がある。)この研究は、ルンブロキナーゼが、一つには血餅の形成を防止することで、脳虚血と戦うことができることを見出した。

また、2000年に『クリニカル・ヘモレオロジー・アンド・マイクロサーキュレーション(Clinical Hemorheology and Microcirculation)』で発表された小規模な研究は、脳梗塞(脳卒中の1種で、脳への血流の乱れによって引き起こされる)の治療にルンブロキナーゼが有効である可能性を発見した。この研究には、脳梗塞患者31人がルンブロキナーゼ治療を受け、20人が対照群に割り付けられた。この研究の結果は、ルンブロキナーゼが、一つにはフィブリノーゲン(血栓の形成に関与するタンパク質)を減少させることで脳梗塞の治療に役立つ可能性を示している。

3)糖尿病

2013年に『ダイアビーティス・リサーチ・アンド・クリニカル・プラクティス(Diabetes Research and Clinical Practice)』に掲載された動物ベースの研究は、ルンブロキナーゼが糖尿病性腎症(糖尿病と血圧を上手く管理できないことが原因の一つで起きる腎臓の症状)と戦う一助となり得ることを示唆している。糖尿病のラットを使った実験で、科学者らは、ルンブロキナーゼによる治療が(おそらく、この症状に関連した腎臓の損傷に役割を果たしていると考えられる、特定の酵素に影響を与えることによって)糖尿病性腎予防の一助となったことを認めた。

ルンブロキナーゼの用途

ルンブロキナーゼは、次の健康状態を治療または予防するために通常使用される。

狭心症
糖尿病
ライム病
脳卒中

ルンブロキナーゼの安全性

ヒトでルンブロキナーゼの効果を試験した研究はほとんどないので、ルンブロキナーゼを長期的に摂取して安全であるかどうか判断するのは時期尚早である。

ルンブロキナーゼは、狭心症や脳卒中などの症状の従来の治療の代わりに使用するべきではない。ルンブロキナーゼの使用を考えているなら、そのサプリメント療法を開始する前にかかりつけ医師に相談すること。

ルンブロキナーゼが吐き気や膨満感など、数種の副作用を引き起こす可能性があるという懸念もある。

ルンブロキナーゼの代替品

脳卒中リスクを減らす手助けとして、緑茶、紅茶、オメガ3脂肪酸の摂取を増やすことを検討すること。定期的にこれらを摂取すると脳卒中のリスクを低下できることを示す研究もある。

狭心症の治療に役立つ自然療法を求めている場合、L-カルニチンの摂取が狭心症患者に有用な場合があるという証拠がある。研究は、ヨガが狭心症患者に有効な可能性があることも示している。

ルンブロキナーゼを探すには

多くのウェブサイトで、ルンブロキナーゼをサプリメントの形で販売している。また、自然食品店や栄養補助食品専門店でルンブロキナーゼを見つけることができる。


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