リバリンは、生薬からつくられた肝臓のための漢方カプセル剤です。西洋薬と異なり、原因となっている体の状態を調整することで症状を改善するため、肝臓の機能の亢進だけでなく、肝臓の健康維持にも有用です。さらにほかの治療薬と併用することで、B型肝炎に対して良好な成果をもたらすことが臨床実験で証明されています。
肝臓は人間が生きるために欠かすことができない500にもおよぶ役割を担っていますが、その働きは大きく3つに分けられます。ひとつめは脂肪やたんぱく質を分解し、破壊された赤血球の色素や過剰なコレステロールなどの老廃物を体外に排出する働きを持つ胆汁の生成・分泌です。続くふたつめは栄養素の代謝で、食べ物から吸収した栄養素はそのままの形では利用できないため別の成分に変換して貯蔵し、必要に応じてそれを分解してエネルギーを生産しています。また肝臓でつくった物質を血液中に送り出し、全身の器官や臓器に供給する働きもしています。そして最後は、アルコールやニコチンなど体内に入った有害物質を中和して無毒化し、胆汁に溶かして便として体外に排泄する解毒作用です。
ところが、飲み過ぎや食べ過ぎ、睡眠薬・鎮痛剤などの長期服用、食べ物や環境汚染などの原因により肝臓に疾患が起こると機能が弱まり、だるさ、倦怠感や不眠、食欲不振、動悸、発熱などの症状があらわれます。原因が明らかな場合は早期に治療を始めることで治癒の可能性がありますが、肝臓は機能が低下しても自覚症状がありません。そのため治療が遅れて疾患が進行した場合、その多くは肝臓が硬くなっていく肝硬変と呼ばれる状態になり、さらにアンモニアなどがたまって意識が低下する肝性脳症や、食道・胃静脈瘤、腹水・胸水を合併する肝不全に進行することがあります。
弱った機能を改善し、健康な肝臓をいつまでも維持するためにつくられた漢方がリバリンです。リバリンの主要生薬である垂盆草は肝臓に対してさまざまな有用な効果があることが認められていますが、中でも肝機能に対しては清熱、腫れの除去、解毒といった肝保護作用があることが研究によって証明されているほか、急性黄だん型肝炎と無黄だん型肝炎に対する効果や、ブドウ球菌、レンサ球菌、チフス菌などを抑制する作用もあるとされています。
ほかにも肝臓によいとされる生薬を多数配合しており、例えば丹参は線維化により悪くなった血流や肝機能を改善し、虎杖は清熱解毒・止痛・退黄・活血の効能があり、黄だんに対して効果的です。さらに体力や免疫力を高める黄耆、滋養強壮に効く石斛や女貞子などを使用することで肝機能を亢進させて肝細胞の再生を助け、抵抗力や排毒能力を高める効果も発揮します。またリバリンは初期の肝脂肪や肝硬変、肝機能異常、肝炎、原因不明の不具合なども改善するとされていることから、健康な肝臓をいつまでも維持する目的での服用にも適しています。