【警告:うっ血性心不全と心筋虚血】
リズルト4(マイレン酸ロシグリタゾン)の単独、或いは他の抗糖尿薬と併用しての服用によって心臓への血流低下に関わる心臓障害(狭心症、心筋梗塞を含む)を誘発したり、悪化させる場合があります。
リズルト4(マイレン酸ロシグリタゾン)の服用開始後、及び服用量の増量後には急激な体重の増加、呼吸困難、浮腫などの心不全の兆候の有無を注意深く観察する必要があります。
これらの症状が現れた場合、心不全の治療を率先して行う必要があります。
必要に応じてリズルト4の服用の中断、及び服用量の減量を行ってください。
症候性心不全の患者へのリズルト4(マイレン酸ロシグリタゾン)のご使用はお避けください。
NYHA(New York Heart Association)に定義されているクラスIII(中度)からクラスIV(重度)の心不全の患者におけるリズルト4の使用は禁忌とされています。
14,237人を対象として、平均6ヶ月間行われた42件の臨床試験のメタ分析において、マイレン酸ロシグリタゾンは狭心症や心筋梗塞などの心筋虚血を誘発するリスクを高めるとされています。
以下の場合は、リズルト4を服用する前に医師に相談してください。
・心臓障害、心不全の人
・1型糖尿病や糖尿病性ケトアシドーシスの人
・肝臓障害のある人
・リズルト4(マイレン酸ロシグリタゾン)やほかの糖尿病治療薬で肝臓障害が現れた人
・妊婦、産婦または妊娠を予定している人
・授乳中、または授乳をしようとしている人
リズルト4は通常低血糖症を起こしませんが、食べ物からの摂取カロリーが不足した場合には発症することがあります。
症状としては悪寒、冷汗、めまい、眠気、ふるえ、動悸、脱力感、頭痛、失神、手足のピリピリ感、空腹感などがあります。
このような症状が起きた場合は、すぐに砂糖、蜂蜜、あめ、オレンジジュースなどを摂取し、血糖値を上げてください。
低血糖症予防のために、食事は規則正しくきちんと摂ってください。
口渇、排尿増加、精神錯乱、眠気、顔面紅潮、呼吸促迫など高血糖の症状が出た場合は、医師の診断を受けてください。
血糖の降下がみられるのは、リズルト4服用開始後約2週間です。
血糖値改善の効果が完全に現れるまで2-3ヵ月かかることがあります。
高齢者: 年齢のよる安全性および効果に相違ありませんので、減量する必要はないとされていますが、服用に際しては医師に相談してください。
子ども: 18歳以下の子どもに対する安全性、効果性は確立されていません。
リズルト4服用中は、医師の指示に従い定期的に血糖値を測定してください。
リズルト4は、食事療法、運動療法との併用でいちばん効果を発揮します。
女性の場合、リズルト4の主成分マイレン酸ロシグリタゾンを服用すると排卵が促進されるため、妊娠の可能性が高くなります。
まれに重大なアレルギー反応が起こることがあります。発疹、かゆみ、むくみ、目まい、呼吸困難などの症状が出た場合は、すぐに医師の診断を受けてください。