以下の場合、マドパー200mg/50mgを絶対に服用しないでください。
・マドパー200mg/50mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・閉塞隅角緑内障の人: 眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがあります。
・非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤服用中の人
【慎重服用】
・肝障害または腎障害のある人
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある人、またはその既往歴のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・糖尿病の人: 血糖値の上昇を誘発し、インスリン必要量を増大させるとの報告があります。
・重篤な心・肺疾患、気管支喘息または内分泌系疾患のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・慢性開放隅角緑内障の人: 眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがあります。
・骨軟化症の人
・25歳以下の人
【重要な基本的注意】
・閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行なうことが望ましいとされています。
・既にレボドパ単味製剤の服用を受けていない人がマドパー200mg/50mgを服用する場合には少量から開始し、観察を充分に行ない慎重に維持量まで増量してください。
・長期服用時: レボドパ製剤の長期服用により、以下のような減少が現われることがあるので、適切な処置を行なってください。
1.Wearing-offが現われた場合には、1日量の範囲内で服用回数を増すなどの処置を行なってください。
2.On and off減少が現れた場合には、維持量の漸減または休薬を行なってください。症状悪化に際しては、そのほかの抗パーキンソン剤の併用などの処置を行なってください。
・前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害および注意力・集中力・反射機能などの低下が起こることがあるので、マドパー200mg/50mg服用中の人は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
・セレギリン塩酸塩(B型モノアミン酸化酵素阻害剤)との併用に際しては、使用前に必ずセレギリン塩酸塩の添付文書を参照してください。
・レボドパまたはドパミン受容体作動薬を服用しているパーキンソン病の人において、病的賭博(個人的生活の崩壊などの社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進などの衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量または服用を中止するなど適切な処置を行なってください。
【その他の注意】
・抗パーキンソン剤は、フェノチアジン系化合物、レセルピン誘導体などによる口周部などの不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しません。場合によってはこのような症状を増悪顕性化させることがあります。
・悪性黒色腫が発現したとの報告があります。
・高たんぱく食によりレボドパの吸収が低下するとの報告があります。
一般に高齢者では生理機能が低下しており、不安、不眠、幻覚、血圧低下などの副作用が現れるおそれがあるので注意してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、服用しないことが望ましいとされています。
授乳婦が服用する場合には、授乳を避けてください。