べファー(アルプロスタジル)は、勃起不全治療薬(ED治療薬)で尿道用坐薬です。
べファーの有効成分であるアルプロスタジルは、陰茎海綿体内注射に属し(ただしべファーは注射ではありません)、尿道から薬剤を取り込み尿道内部の粘膜から薬剤を吸収する事により、陰茎の血管が拡張し、勃起性組織である海綿体の血流の流れが良くなることで勃起します。
勃起不全は、勃起機能障害または勃起障害とも呼ばれる男性の性機能障害の一種で、陰茎の勃起の発現や維持ができないために満足に性交を行なう事ができない状態を言い、症状の程度は軽度(たまに勃起できない)・中等度(勃起が充分でなく、時々性交ができない)・完全型(常に勃起ができないため性交できない)の3つに分けられます。
勃起不全に悩む人は先進国に於いて男性人口の1割を占めると言われており、加齢に伴い増加傾向にあります。日本では40~50代の男性の半数が勃起不全に悩んでいると言われており、症状が原因でセックスレスに陥る夫婦もあるため、一般的にはあまり公言されず悩むことが多い病気と言えます。
原因は、糖尿病・鬱病・高血圧の治療薬が要因になることもありますが、その多くは精神病やストレスなど心因性によることが多く、交感神経の緊張により血管が収縮し、海綿体への血液流入が遮断される事により勃起不全を起こすと考えられています。
日本では、検査・治療薬ともに健康保険適用外とされ自費診療であるため費用は医療機関により金額が大きく異なります。