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2014-03-18

ソース(記事原文):ヘルスデー・ニュース

ブタインフルエンザの世界的流行時にタミフルが人命を救ったことを裏付ける研究報告

ヘルスデー・ニュース(2014年3月18日) ― 専門家曰く48時間以内の治療開始が一番

新たなレビューによれば、2009年H1N1ブタインフルエンザの世界的流行時に入院した成人患者において、抗ウイルス薬タミフルが死亡リスクを25%低下させた。

また、インフルエンザの症状発現後48時間以内の抗ウイルス療法は、48時間を超えた治療開始や未治療と比較して、死亡リスクを半減させた。この結果はランセット呼吸器学専門誌(The Lancet Respiratory Medicine)3月18日号に掲載された。

症状発現後48時間を過ぎると、治療開始が24時間遅れるごとに死亡リスクが約20%上昇したことを、研究者らが明らかにした。

米国疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)のアリシア・フライ(Alicia Fry)氏は「予想通り、早期治療が最適とみられ、診断検査結果を待つために1日であっても治療を遅らせてはならない」と同誌の付随論説で記している。「とはいえ、患者が発症開始から2日過ぎて受診した場合でも、ある程度の治療効果は期待できる可能性があり、特に重症である場合にその傾向が強い」

妊婦や重症患者など、多くの成人患者群でタミフル(オセルタミビル)治療が死亡リスクを低下させた一方、小児の死亡リスクは有意に低下しなかった。

研究者らは38ヵ国における全年齢層の患者29,000人以上を対象とした78件の試験データを解析した。対象患者は2009年1月2日~2011年3月14日にH1N1感染の確定診断または推定診断を受けて入院していた。

研究主著者でイギリスのノッティンガム大学(University of Nottingham)教授のジョナサン・グエンヴァンタム博士は、多国の政府は有効期限が間近に迫ったタミフルの在庫を抱えているとしている。「しかし、2009年と2010年に人命を救えたのか否か、在庫を補充すべきか否かを決定するのに役立つ十分なデータが今のところない」とグエンヴァンタム氏は述べている。

同氏は「インフルエンザの世界的流行が起きた場合、どんなに努力しても、ワクチンは6ヵ月遅れで届き、公衆衛生上の利益は若干しか得られないという事実から、事態はより複雑になる」としている。「つまり、世界的流行の最初の6ヵ月間に行える防御策には、タミフルなどの抗ウイルス薬のほか、手洗いや社会距離拡大戦略(学校閉鎖など)のような公衆衛生対策しかない」

フライ氏によれば、レビューではタミフルが小児の死亡リスクを低下させないとみられることを明らかにしているが、「重症児に対するタミフル治療の潜在的な利益は大きく、治療に関連する潜在的リスクを上回る」という。

出典:ランセット呼吸器学専門誌(The Lancet Respiratory Medicine)2014年3月18日号

--ロバート・プレト(Robert Preidt)著


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