ニズラル/ニズラール シャンプー 2% (50ml ボトル)はニゾラル/ニゾラール シャンプーと同じメーカーが製造するまったく同じ成分の商品ですが、発売地域の違いにより、英語名表記に違いがあります(決して偽物ではありません。。。) 。
ニゾラル/ニゾラール(ニズラル/ニズラール)は、有効成分・ケトコナゾールの抗真菌剤で、ヤンセン社から発売されています。
ニゾラル/ニゾラール(ニズラル/ニズラール)は、白癬(はくせん)(足白癬・体部白癬・股部白癬)、皮膚カンジダ症(指間糜爛症・間擦疹・乳児寄生菌性紅斑)、癜風(でんぷう)、脂漏性皮膚炎(脱毛症・フケ症・頭皮の痒み)などに処方されます。
ニゾラル/ニゾラール(ニズラル/ニズラール)の有効成分であるケトコナゾールは真菌の細胞膜を破壊し、殺菌的に作用する効果を持っています。真菌に分類される白癬菌に直接働いて菌の増殖を抑制しますので、皮膚の白癬(水虫など)やカンジタなどに対し、強い効果が期待できます。
抗菌剤には、大きく分けて全身型と局所型に分類されます。全身型の抗菌剤は主に経口剤・注射剤で、局所型の抗菌剤は、ゲル・ローション・クリーム・シャンプーなどの、皮膚に塗布する薬剤です。ケトコナゾールの経口剤・注射剤は日本では発売されておらず、海外でのみ使用されています。
一般的に全身型の抗菌剤は効果の発現が早く、身体の隅々まで成分の効果が発揮されます。その代わりに副作用も強いのが特徴です。局所型は完治に時間がかかりますが、その分、副作用がほとんどないことが特徴です。
このように、ニゾラル/ニゾラール(ニズラル/ニズラール)の有効成分であるケトコナゾールは白癬菌に対し効果があることが分かっていますが、近年の研究において、脂漏性皮膚炎についても効果が期待されています。脂漏性皮膚炎の原因は、真菌が作用しているためと言われています。
皮脂中に含まれるトリグリセリドが真菌によって分解されることで生じる脂肪酸が、接触性の皮膚炎を引き起こします。
この脂漏性皮膚炎が引き起こす症状としては、フケ・湿疹などが挙げられ、これを放置すると脱毛の原因となったりしますが、真菌の増殖を抑制するニゾラルで改善できます。
また、ケトコナゾールには、男性ホルモンであるテストステロンを男性脱毛症の原因と言われるジヒドロテストステロン(DHT)に変換する5αリダクターゼをの活動を阻害することにより、脱毛を防ぐ効果もあると言われています。
そのため、ニゾラル/ニゾラール(ニズラル/ニズラール)はシャンプー剤が発売されるようになり、脱毛症・フケ症・頭皮の痒みを改善する薬としても認識されるようになりました。