通常の疣贅(ゆうぜい/一般的に言われるイボ)は、多くの場合1~2年以内に自然に消え痕が残る事もないので特に治療をする必要はありません。また、胼胝(たこ)の場合も同様です。
しかし、患者が疣贅や胼胝(たこ)をとても気にしたり痛みを伴ったりしている場合のみに治療を行ないます。
疣贅の治療方法には、薬剤・凍結療法・切除・レーザーや電流による切除などがありますが、切除の場合は、どの疣贅でも再発する可能性があります。
中でも足底疣贅は最も治りにくいとされています。
また、切除を行った場合、自然治癒よりも痕が残る可能性が高いため、一般的に剥皮用の薬などの薬剤を使用した治療を行います。
一方、胼胝(たこ)の場合は塗り薬や絆創膏薬により角質層を軟化させ削り取る治療を行ないますが、尋常性疣贅を胼胝と間違えて削り取り悪化させたり糖尿病などが原因で重篤な感染症を引き起こす可能性があるため医師による処置が必要です。
デュオダームは有効成分・サリチル酸と乳酸の混合剤です。
サリチル酸には皮膚の角質を軟化させる角質軟化溶解作用があり疣贅の治療ではとても良く使用されています。
患部に直接塗布すると皮膚角質の腐食が起こります。
その後薬剤が浸透した患部の下面では新しい皮膚再生のため細胞分裂が起こり始めるので、疣贅(ゆうぜい/一般的に言われるイボ)や胼胝(たこ)となって出現した角質部分が取り除かれます。
また乳酸は、角質層の細胞間脂質や角質層中に存在する保湿因子ですので、疣贅(ゆうぜい/一般的に言われるイボ)や胼胝(たこ)が生じた患部の皮膚を水分量を保持し乾燥を防ぐことで皮膚の軟化させる働きがあります。