チェラフェラ(セラフェラ)・フォルテは、鉄分、葉酸、ビタミンCなどをバランスよく配合したサプリメントで、特に妊娠などで鉄分が必要な人や、妊娠を計画中の人、授乳中の人をはじめ月経前期の人、献血などで造血が必要な人、運動活動の激しい人などにも最適です。
女性は妊娠すると月経がなくなるので血液の損失量は減りますが、胎盤への血液供給や胎児に充分な酸素や栄養を運ぶために必要な血液や鉄分の量が増加します。一般に妊娠中に必要な鉄量は母体に450mg、胎児に250mg、胎盤に50-90mgと言われ、さらに分娩時に出血するために200-300mgの鉄分を損失します。従って、妊娠から分娩までに必要な鉄量は約1100mgですが、妊娠中に増えた血液は貯蔵鉄となるので実際に必要な量は約650mgと言われています。
特に妊娠中期以降は必要となる鉄量が急増するため、妊娠期間と体内への吸収率を考慮すると、通常の推奨量に加えて1日あたり8mgの鉄分の追加摂取が理想とされています。これだけの鉄分が必要な理由は、酸素を全身の細胞に送り込む働きをする赤血球を構成しているヘモグロビンの成分となるほか、残りは欠乏時に備えてフェリチンやモシデリンとして肝臓や脾臓、骨髄、筋肉などに蓄えられるためです。さらに鉄分は免疫力強化、成長促進作用、疲労回復、血管強化、薄毛、冷え症などに対しても改善効果が期待され、また鉄分の不足は貧血、運動機能の低下、集中力の低下、動悸、免疫機能の低下、抑うつの傾向などの原因にもなりかねません。
鉄分は妊娠だけでなく不妊症にも関係していると言われています。鉄分は卵細胞が成長するためのエネルギーを作り出すほか、子宮内膜を正常な状態に保つことで精子が着床しやすい状況にする働きをするため、実際に鉄分サプリメントを摂取した人は摂取してない人よりも排卵性の不妊症のリスクが40%低いとの統計もあります。従って妊娠中の人はもちろんのこと、妊娠を希望する女性にも欠かすことのできない栄養素のひとつです。
鉄には2種類あり、ひとつは肉や魚などの動物性食品に含まれているヘム鉄、もうひとつは野菜や海藻などの植物性食品に含まれる非ヘム鉄です。ヘム鉄の吸収率のよさに比べ、非ヘム鉄は吸収率がわずか3-5%であり、そのまま取り入れてもほとんどが便中に排泄されてしまう上に、体内で活性酸素を発生させるために胃腸に負担をかけることもあります。このように鉄は摂取が難しいため、例え鉄分が多いと言われている食品やサプリメントをそのまま摂取してもほとんど効果が期待できない可能性が高く、だからと言って鉄分を過剰に摂取することは疼痛や嘔吐、下痢、ショック状態などの中毒症状を招きかねません。
このように摂取が難しい鉄分を、効率よく体内に吸収しやすいようにしたサプリメントがチェラフェラ(セラフェラ)・フォルテです。チェラフェラ(セラフェラ)・フォルテは、鉄分のほかにも、身体に吸収しやすいグリシリン酸鉄を配合しています。このグリシリン酸鉄は特別な製法で生成されたアミノ酸キレート鉄で、体内への吸収率やバイオアベイラビリティが非常に高く、さらに胃痛や便秘などの原因となる消化器系に影響をほとんど与えないのが特長です。また少量で充分な量の鉄分を摂取することが可能です。
さらに別名・造血ビタミンとも呼ばれ、赤血球の合成をはじめ皮膚や口内粘膜の強化、遺伝物質であるDNAやRNAを構成している核酸の合成、アミノ酸やたんぱく質の合成などの作用を持ち、妊娠前から服用することで胎児の先天異常を防止できるとされる栄養素である葉酸に加え、鉄分の吸収を助けるビタミンC、バランス良く摂取することで赤血球をつくり出すだけでなく、虚血性心疾患の予防ができるという報告もあるビタミンB6およびビタミンB12を配合しています。
これらの成分の相互作用により、チェラフェラ(セラフェラ)・フォルテは妊娠前、妊娠中だけでなく、授乳中の人、さらには不妊症や激しい運動で心臓においても有用なサプリメントと言えます。