セウォインは子宮の健康の回復と維持を目的とした漢方錠剤です。子宮頚の抵抗力と自己修復力を高めて病原体や異種細胞を排除することで、さまざまな子宮疾患を改善する効果が期待できます。
子宮は受精卵が着床し、胎児が発育する筋肉性の器官ですが、さまざまな原因により多くの病気をもたらすことがあります。例えば、子宮腟部の表皮がただれた状態である子宮膣部びらんは、膣内避妊器具やタンポンの挿入、性行為などが子宮口付近を刺激することで起こるほか、ホルモンの影響でもみられることがあります。また子宮内腔以外の場所に子宮内膜が発生し、強い月経痛や不妊の原因となる子宮内膜症は、その発生機序がまだ詳しく解明されていませんが、女性のライフスタイルの変化が関係していると考えられています。さらに良性腫瘍である子宮筋腫は女性ホルモンの影響で、また子宮頚管炎は子宮頚管が病原菌に感染することで起こります。
感染で注意したいのがHPV(HumanPapillomaVirus)とも呼ばれているヒトパピローマウイルスです。主に性交渉によって感染し、女性の約半数以上は生涯で一度は感染するといわれているごくありふれたウイルスですが、子宮頚がんをはじめとして肛門がん、膣がんなどのがんのほか、尖圭コンジローマなどの病気に進展する可能性があります。
女性ホルモンが原因の病気を除くと、残りの病気のほとんどは子宮頚部にできた小さな傷などからの細菌やウイルスによる感染です。感染した細胞は長期間かけて変化することでウイルス増殖が起こり、場合によっては異形細胞が形成されて病気が進行していきます。しかしながら、子宮が健康であれば通常は自己免疫がこれらの原因を排除するため、進行を食い止める確率が格段に高くなります。
そこで、生薬の力で子宮の健康を取り戻してそれを維持し、これらの病気を治療、回復するための漢方錠剤がセウォインです。例えば浙貝母は子宮興奮作用を持つといわれている生薬であり、また丹参は動脈を拡張し、血管を柔軟にして血の巡りをよくすることから月経不順や月経痛に効果があるとされています。さらに蚤休とも呼ばれている重楼は抗菌・抗ウイルス作用に加え、炎症を抑えて腫れを軽減させる働きがあり、乳香には子宮強壮作用があると報告されています。
これらの生薬が子宮の機能を改善することで、セウォインは子宮のびらん、肥大、腫れ、HPV感染に対して治療効果を発揮するほか、初期の細胞変異を高い確率で改善したとの臨床報告があります。さらにほかの薬では治療効果があらわれない人、手術後の回復を早めるためにも有用とされています。