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2013-05-31

ソース(記事原文):メドページ・トゥデイ

スタチンはプラークの炎症を抑える

メドページ・トゥデイ(2013年5月31日)― ある画像研究において、強化スタチン療法がアテローム性プラークの炎症を大幅に軽減することが分かったが、心血管イベントに対するスタチン効果を説明できるのかは分からないという。

ボストン、マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital )のアハメド・タワコルMD(Ahmed Tawakol, MD )と同僚らによると、FDG-PET/CT画像のプラーク炎症マーカーはアトルバスタチン10 mg群でも80 mg群でも低下したものの、12週にわたる低下率は80 mg群のほうが10.6%大きかった(P=0.01)。

炎症の軽減は試験の4週目にはみられたと、『ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・カレッジ・オブ・カーディオロジー(Journal of the American College of Cardiology)』オンライン版で報告している。

「まとめると、この所見は、スタチン療法により血管炎症が急速に軽減するというエビデンスを示している。また、炎症軽減はスタチン用量の増加と関連していることから、血管プラーク活動性の段階的低下について新たな洞察を与えてもいる」と、研究者らは論文の中で述べている。「今回の結果は、治療の早期に血管炎症の変化を検出するツールとしてのPET画像の能力を裏付けるものであり、この能力は他の非侵襲的画像検査法では妥当性が十分に確認されていない」。

さらに「このデータは、スタチン療法による心血管リスク低下の理由の1つが動脈の炎症の急速な軽減にあるという仮説を支持している」と述べる一方で、そのような軽減に臨床的有益性があるかどうかははっきりしないと指摘している。

試験は10施設で実施し、心血管リスク因子があるか、またはアテローム性動脈硬化が確認された成人で、高用量スタチンを服用していない(低用量は可)患者83名が採用された。患者らは、12週間アトルバスタチン10 mg群か80 mg群のいずれかに無作為に割り付けられた。

ベースライン時、第4週、第12週に胸部上行大動脈および頸動脈の撮像を行い、プラーク炎症マーカーとして、動脈壁のFDG取り込みのターゲット対バックグラウンド比(TBR)を評価した。

第12週のTBRは、80 mg群では14.4%低下と有意であったが(P<0.001)、10 mg群では4.2%低下と非有意だった(P=0.2)。

炎症の変化量は、患者の脂質プロファイルの変化量(総コレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリドの用量依存性低下を含む)、あるいはC反応性タンパク質の変化量と関連しなかった。

ベルギーにあるルーヴァン・カトリック大学(Universite Catholique de Louvain)のベルンハルト・ゲルベルMD, PhD(Bernhard Gerber, MD, PhD)によると、「今回の研究は、アトルバスタチンには抗炎症作用があり、アテローム性動脈硬化の患者においてその効果は用量依存性であることを証明したのに加え、in vivo(生体内)でプラーク炎症と薬物療法によるその変化を調べるにはFDG-PETが有用なこともよく示している」。

「検査費用が高額なため、臨床的に個々の患者の高リスクプラークを同定したり、標的血管の治療反応をモニタリングしたりするためにFDG-PETが広く使われるようになる可能性は低い」と、彼は付随の論説で続けている。「しかし、今回の研究が示すように実験的試験で各種薬剤の抗炎症作用を調べる場合、PETは魅力的である」。

研究者らは、この研究にはいくつかの制限があることを認めており、プラセボ群がないこと、12週以降に薬の効果を評価しなかったこと、最初に無作為割り付けされた患者のうち16名は完全情報がなかったことを挙げている。

この研究は、メルク・アンド・カンパニー(Merck & Co. Inc)の子会社、MSD株式会社(Merck Sharp & Dohme Corp.)が資金提供を行った。

論文著者のうち7名はMSDの従業員であり、5名は同社の株を保有している。タワコル氏と共著者1名は、ロシュ社(Roche)およびMSDからコンサルティング料(および研究機関を通じた助成金)を受け取っていると報告した。その他の著者は、MSDやNIHRケンブリッジ・バイオメディカル・リサーチセンター(NIHR Cambridge Biomedical Research Center)との関係を報告した。

ゲルベル氏は、利益相反はないと報告した。


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