ジャヌビア50mgの有効成分・シタグリプチンリン酸塩水和物は、インクレチンと称される消化管ホルモンに属し、消化管から分泌されるインスリン分泌を促進する作用を持つホルモンです。
栄養素が消化管に取り込まれるとGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)などが小腸上部や下部から分泌され膵β細胞に作用しインスリンが分泌されますが、血中などに多くある酵素DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)によってすぐに分解されてしまいます。
ジャヌビア50mgの有効成分・シタグリプチンリン酸塩水和物を含むインクレチンは、DPP-4の働きを阻害する事でインスリン分泌を強め血糖コントロールをする作用があります。
ほかの薬剤の場合、服用を継続すると次第に効き目が薄れ2次無効状態になり、更に別の薬を併用しなければならなくなったり、インスリ療法へ移行しなければならない事があるのに対し、有効成分・シタグリプチンリン酸塩水和物を含むインクレチン関連薬の場合は、優れた認容性と、低血糖を起こしにくく体重増加が起こらない事が特徴で、ほかの薬剤(SU剤等)によって2次無効が起きている場合の併用でも効果があると期待されています。
日本でも萬有製薬からジャヌビア25mg、50mg、100mgの名前で、また小野薬品からグラクティブ25mg、50mg、100mgの名前で販売されています。