以下の場合、シノマイシン50を絶対に服用しないでください。
・テトラサイクリン系薬剤に対し過敏症の既往歴のある人
【慎重服用】
・肝障害のある人: 副作用が強く現われるおそれがあります。
・腎障害のある人: 副作用が強く現われるおそれがあります。
・食道通過障害のある人: 食道潰瘍を起こすおそれがあります。
・経口摂取の不良な人または非経口栄養の人、全身状態の悪い人: ビタミンK欠乏症状が現われることがあるので観察を充分に行なってください。
・高齢者
【重要な基本的注意】
・めまい感が現われることがあるので、シノマイシン50の服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作および高所での作業などに従事しないように注意してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・胎児に一過性の骨発育不全、歯牙の着色、エナメル質形成不全を起こすことがあります。また動物実験で胎児毒性が認められているので、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
・小児(特に歯牙形成期にある8歳未満の小児)が服用した場合、歯牙の着色、エナメル質形成不全、また一過性の骨発育不全を起こすことがあるので、ほかの薬剤が使用できないか、無効の場合のみ適用を考慮してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・シノマイシン50の使用にあたっては、耐性菌の発現などを防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の使用にとどめてください。
・炭その発症および進展抑制には、類薬であるドキシサイクリンについて米国疾病管理センター(CDC)が60日間の服用を推奨しています。
高齢者では生理機能が低下していることが多く副作用が発現しやすく、またビタミンK欠乏による出血傾向が現われることがあるため、用量並びに服用間隔に留意するなど状態を観察しながら慎重に服用してください。
母乳中へ移行することが報告されているため、授乳中の人は服用しないことが望ましいですが、やむを得ず服用する場合には授乳を中止してください。
大量服用により肝障害(黄だん、脂肪肝など)が現われることがあるので、観察を充分に行ない、異常が認められた場合には服用を中止するなど適切な処置を行なってください。
食道に停留し、崩壊すると食道潰瘍を起こすことがあるので、多めの水で服用し、特に就寝直前の服用などには注意してください。
ミノサイクリンの服用により尿が黄褐-茶褐色、緑、青に変色したという報告があります。
ミノサイクリンの服用により甲状腺が黒色になることがあります。
海外において、ミノサイクリン服用中の人に甲状腺がんが発現したとの報告がありますが、因果関係は確立していません。