コレステロール吸収阻害薬 (コレステロール輸送タンパク阻害薬)

◆コレステロール吸収阻害薬(コレステロール輸送タンパク阻害薬)◆

脂質異常症治療薬としては最も新しく、2007年に販売が開始されたものです。
小腸からのコレステロールの吸収を阻害することによってコレステロール値を低下させます。

HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬剤)によってコレステロールの体内での生合成が抑制されてもLDLコレステロール値がそれほど下がらないことがあります。
その原因として小腸からのコレステロール吸収が亢進していることがあげられます。

食事や胆汁として小腸に入ったコレステロールはその約50%が小腸でコレステロールNPCL1Lと呼ばれるタンパク質によって吸収されます。
コレステロール吸収阻害薬はこのNPCL1Lに結合することによってコレステロールとNPCL1Lとの結合を妨げ、結果としてNPCL1Lによるコレステロールの小腸からの吸収を妨げます。

コレステロール吸収阻害薬は単独の投与でもLDLコレステロール減少作用がありますが、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬剤)との併用によってより強力なコントロール値低下作用を発揮するとされています。かつてコレステロール吸収を阻害する薬剤としては陰イオン交換樹脂剤が使用されていましたが、イオン交換樹脂剤他の薬剤や栄養素までがコレステロールと共に吸着されて排出されてしまうと言う問題がありました。コレステロール吸収阻害薬はこのように他の薬剤や栄養素の吸収を妨げることがなく、他の脂質異常症治療薬で効果が見られなかった患者においても効果が期待されるとされています。

トヤマ堂.comで取り扱い中のコレステロール吸収阻害薬 (コレステロール輸送タンパク阻害薬)

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