キュー・テンは、酵素の働きを助ける補酵素のコエンザイムQ10を主成分とし、さらにその働きをサポートするレシチンを配合したサプリメントです。体内でのエネルギー産出を助け、老化を防止し、身体効果を正常に保つ機能などがあるため、特に中高年の人や激しい運動をする人に向いています。
酵素はたんぱく質からできており、消化や新陳代謝など体内で物質を分解・合成するときに重要な働きをする物質で、人間の体内だけではなく野菜や果物、植物などにも含まれています。現在、約3000の酵素が発見されていますが、その中には単独では働けない酵素も含まれており、それを助ける役目を持つのが補酵素(コエンザイム)です。
コエンザイムQ10は補酵素のひとつで、60兆個あると言われている体内の細胞ひとつひとつに存在していますが、組織によってその濃度は異なり、主に心臓や肝臓、腎臓、脳などに多く含まれています。その働きは大きく分けて2つあり、そのひとつがエネルギー産生の補助です。
人間の身体にはアデノシン三リン酸という身体を動かす燃料としての重要な物質があり、その約95%がミトコンドリアと呼ばれる小器官によってつくられています。コエンザイムQ10 はこのミトコンドリア内にも多く含まれ、エネルギー生産に重要な役割を果たしています。各臓器でコエンザイムQ10が欠乏した場合、例えば心臓では動悸や息切れなどが、そのほかの臓器においても何らかの影響を受けると考えられています。
またもうひとつの働きが抗酸化作用です。酸素は細胞の活動に不可欠ですが、化学反応を起こすと活性酸素という不安定な状態になります。この活性酸素は強い攻撃力を持ち、体内に侵入したウイルスや細菌、カビなどから身体を守る働きをする一方で、増え過ぎた場合は健康な細胞までも攻撃し、酸化させることが知られています。すると老化やがんが誘発され、シワやたるみはもとより、動脈硬化、糖尿病などの原因ともなります。この酸化作用を無効にすることで細胞を守り、抗酸化作用を発揮するのがコエンザイムQ10です。その威力は、抗酸化作用を持つビタミンやミネラルよりもはるかに強力だと言われています。
ところがコエンザイムQ10は、一般的に20代をピークとして体内での生産量が徐々に減少していきます。40代では約30%、80代では実に約半分が失われるとされており、それに伴い細胞が効率的にエネルギーを燃焼できなくなることから身体の各機能にも衰えが見えてきます。そのため、この不足したコエンザイムQ10を補うためには外部から補給する必要があります。外部から摂取する適切な目安量を設定する科学的根拠は現段階では不充分であり、厚生労働省では医薬品として使用されている1日30mgを超えないようにと通知しています。例えばこの30mgをサバやイワシなどの青魚、牛肉、豚肉、うなぎ、豆製品などの特にコエンザイムQ10を多く含む食品から摂取する場合でも、イワシで約6匹、牛肉なら約50gが必要となります。
この摂取しにくいコエンザイムQ10を効率よく取り入れるためのサプリメントがキュー・テンです。キュー・テンは1カプセルに30mgのコエンザイムQ10とレシチンを配合しています。レシチンは細胞膜の主成分で、神経伝達物質であるアセチルコリンの生産に必要とされるほか、脳や神経組織に多く含まれ、学習や記憶、睡眠、脂質の代謝などに関わり、また肝臓を保護する働きも持っています。さらに水と油の両方の性質を併せ持ち、脂質、脂肪酸、コレステロールや脂溶性ビタミン(ビタミンA、E、D、K)など水に溶けにくい物質を水に溶けるようにする性質もあり、コエンザイムQ10の体内への吸収をさらに高めるように働きます。
なおコエンザイムQ10は脂溶性のため、空腹時よりも脂肪の多い食事と共に摂取するとより吸収率が高まると言われています。