以下の場合、カルベア75mgを絶対に服用しないでください。
・カルベア75mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
・アリスキレンを使用中の糖尿病の人(ただし、ほかの降圧治療を行なってもなお血圧のコントロールが著しく不良の人を除く): 非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症および低血圧のリスク増加が報告されています。
【慎重服用】
・両側性腎動脈狭窄のある人または片腎で腎動脈狭窄のある人
・高カリウム血症の人
・重篤な腎機能障害のある人
・肝障害のある人、特に胆汁性肝硬変および胆汁うっ滞のある人: カルベア75mgは主に胆汁中に排泄されるため、これらの人では血中濃度が上昇するおそれがあります。
・脳血管障害のある人: 過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがあります。
・高齢者
【重要な基本的注意】
・両側性腎動脈狭窄のある人または片腎で腎動脈狭窄のある人においては、腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。
・高カリウム血症の人においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。また腎機能障害、コントロール不良の糖尿病などにより血清カリウム値が高くなりやすい人においては、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意してください。
・アリスキレンを併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症および低血圧を起こすおそれがあるため、状態を観察しながら慎重に使用してください。なおeGFRが60mL/分/1.73㎡未満の腎機能障害のある人のアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除いて避けてください。
・カルベア75mgの使用によって一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、そのような場合には使用を中止し、適切な処置を行なってください。また特に次のような人では低用量から使用を開始し、増量する場合は状態を充分に観察しながら行なってください。
1)血圧透析中の人
2)利尿降圧剤を使用中の人
3)厳重な減塩療法中の人
・カルベア75mgを含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤使用中に重篤な肝機能障害が現れたとの報告があります。肝機能検査を実施するなど観察を充分に行ない、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行なってください。
・降圧作用に基づくめまい、ふらつきが現れることがあるので、高所作業、自動車の運転など機械を操作する際には注意してください。
・手術前24時間は使用しないことが望ましいとされています。
脳梗塞などが起こるおそれがあり、高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされているため、低用量から服用を開始するなど状態を観察しながら慎重に服用してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は使用しないでください。また使用中に妊娠が判明した場合は、ただちに使用を中止してください。
授乳中の人は使用を避け、やむを得ず使用する場合には授乳を中止してください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。