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2012-11-02

ソース(記事原文):テストカントリー

カリフォルニアの研究者らがアルコール依存患者治療の優れた「第一選択薬」として2剤の名を挙げている

テストカントリー(2012年11月2日)― レナ・バトラー(Lena Butler)著

カリフォルニアの研究者グループが、アルコール依存患者の治療で優れた第一選択薬となるアカンプロセート(キャンプラル(Campral))とナルトレキソン(レビア(ReVia))について、ある結果を明らかにした。

ロイター(Reuters)の報道によれば、この2剤はアルコール依存症の治療によく使用されており、どちらの薬剤にも依存性はなく、患者がその使用中に飲酒しても具合が悪くなることはない。

VAパロアルト・ヘルスケアシステム(VA Palo Alto Health Care System)(カリフォルニア州メンローパーク)のナタリア・マイセル(Natalya Maisel)と同僚らは、これら薬剤に関する64件の臨床試験のレビューを行った。その被験者数は合わせて約11,000人で、彼らはこの2剤のいずれか、またはプラセボを服用するよう求められていた。マイセルらは、現在は飲酒をしていない人の禁酒の継続を助けるという点ではアカンプロセートのほうが有効であり、一方ナルトレキソンは、大量の飲酒を減らす上で、また回復中のアルコール依存患者の飲酒欲求回避を助ける上で有用なことを明らかにした。

どちらの薬剤も、被験者が試験開始前の少なくとも数日間は飲酒していなかった場合、あるいは解毒プログラムに参加していた場合に優れた効果を示すと、この研究者らは話した。

アカンプロセートは脳の活動を鎮めるため、断酒時にアルコール依存患者の混乱する脳を安定させることが分かっている。ナルトレキソンはオピオイド受容体拮抗薬であり、脳の報酬・強化系に働きかける。

レイモンド・アントン博士(Dr. Raymond Anton)は、チャールストンにあるサウスカロライナ医科大学(Medical University of South Carolina)の薬物・アルコールプログラムセンター(Center for Drug & Alcohol Programs)長である。彼は今回の研究には参加していないが、この新たな結果は彼にとって納得できるものである。特に時間や金銭上の制約から積極的に治療を求めようとしない人にとって、これら2剤は、(他の)治療法と併用すればアルコール依存に取り組む「最初のステップ」として有用であることに彼も同意している。


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