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2013-06-04

ソース(記事原文):ベスト・オブ・ニューオリンズ

カプサイシンが健康に及ぼす効果

ベスト・オブ・ニューオリンズ(2013年6月4日)― コショウ中の化学物質カプサイシンは、疼痛の軽減や、アレルギーの緩和、心臓の健康促進などの効果をもたらす。

チリや、カイエンペッパー、アバネロ、またはハラペニョ(いずれもトウガラシの実)を噛むと灼熱感を伴うことはよく知られている。これはカプサイシンという活性成分が接触した組織を刺激するからである(炎症の程度は軽度から水疱形成まで様々であり、特定のトウガラシ中のカプサイシン濃度によって決まる)。最近の研究で、カプサイシンがいくつかの素晴らしい健康上の有益性を有する可能性のあることが明らかにされている。カプサイシン製剤を使用する前には、医師への相談が必要である。この製剤には、ACE阻害薬(高血圧やうっ血性心不全に用いる薬剤)、その他の降圧薬、鎮静薬、およびテオフィリンを阻害する働きがある。

ヘルペス後の神経痛(帯状疱疹発症後の長引く疼痛)、筋肉痛、背部痛、関節炎痛、捻挫、筋挫傷がもたらす疼痛を、カプサイシン製剤で緩和させられる。カリフォルニア大学(University of California)サンディエゴ校医学部疼痛医学の奨学研究員クリストファー・ノート(Christopher Noto)氏は、高濃度カプサイシンが帯状疱疹後の疼痛に及ぼす効果を検討する試験を実施した。同氏によれば、アメリカ先住民は口腔内痛を緩和させる目的で、非常に辛いトウガラシを歯ぐきに塗るという。

カプサイシンは市販の低用量外用除痛パッチの主成分であり、高用量パッチは処方箋があれば購入可能である。ノート氏によれば、皮膚に貼ると、痛みの発生に関与する神経受容体にカプサイシンが結合する。同氏は「この受容体が原因となる痛みに関与しているので、初めて貼付した際に灼熱感を伴う」としている。「しかし、複数回貼付すると、神経細胞が脱感作状態になる。つまり、低用量を反復貼付するか、もしくは高用量を単回貼付すると、神経終末がその後の刺激に反応しなくなる」

市販の経皮吸収型パッチ(Salonpas、Zostrix、またはZostrichなど)は、一般にカプサイシン0.057%溶液のものである。効果を得るには、数日かけて複数回貼付する必要があり、結果にはバラツキがある。

ノート氏らの研究チームは、帯状疱疹後の痛みを緩和するために、処方箋を要する8%パッチを60分間貼付することを試みることとし、その結果、患者の40%で最長3ヵ月間の有意な緩和が得られた。コショウにアレルギーのある人はカプサイシンを使用すべきでないが、アレルギーがなければ、パッチ貼付部位に発疹または発赤を生じる以外の副作用はなく、薬剤の禁忌事項はない。リリカ(Lyrica)などの経口薬をパッチと同時に用いることもできる。

カプサイシンには身体を細胞傷害から保護する抗酸化剤が含まれている。抗酸化剤とは、癌や、視力喪失、粥状動脈硬化、およびその他の慢性疾患の原因となりうるフリーラジカルを攻撃するものである。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校ヒト栄養学センターによって実施された研究では、カプサイシンが人の体重減少に役立ちうることが明らかにされている。コショウ摂取後の被験者の方が、カプサイシン未摂取の対照者よりもエネルギーを多く消費することが分かった。

カプサイシンをベースとした亜鉛無配合の点鼻薬(Sinol-Mなど)は、アレルギーに起因する鼻水や、鼻の痒み、鼻詰まりを癒すのに効果的であることが示されている。

香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)の研究者らが実施した動物試験では、カプサイシンが心臓の順調な働きを助けることが示唆された。カプサイシンは、「善玉」コレステロール値に影響を及ぼすことなく、「悪玉」コレステロール値を低下させ、既に動脈を詰まらせている沈着物を除去できる可能性がある。さらに、動脈の狭窄の原因となる遺伝子の活性を遮断し、心臓やその他の器官への血流を制限する。


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