インフルエンザ

インフルエンザ

 

◆インフルエンザとは?◆

インフルエンザとはインフルエンザウイルスによる急性感染症の一種です。

潜伏期間が非常に短いため、症状が迅速に現れ、また感染力が強いことから、飛沫感染、接触感染、空気感染の等の感染経路を通じて短期間で流行が拡大するという特徴を持っています。

 

◆原因◆

インフルエンザの原因はウイルスの一種であるインフルエンザウイルスです。

ウイルスとは細胞を持たず、自分自身の遺伝子しかもっていない感染性微生物です。

自己の細胞をもっていないため、他者の細胞に寄生し、感染した細胞の増殖力を利用することによって己を増殖させていきます。

その増殖のスピードは非常に早く、感染8時間後には1個のウイルスが約100個、1日には約100万個にもなるとされています。

インフルエンザウイルスにはA型、B型、そしてC型がありますが、このうちヒトに感染し、流行するのはA型とB型のみになります。

特にA型は非常に変異しやすいため、新しいウイルスとして体に認知されてしまいます。

そのため以前獲得した免疫が効かず、その都度流行を引き起こすことになります。

 

◆症状◆

38度以上の高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感などの全身症状に加えて咳、鼻水、喉の痛み、痰等の症状が現れます。


これらの症状は風邪と似ていますが、風邪の時よりも症状が重く、全身症状も顕著に現れるため、体力の弱っている人や、特に高齢者が感染すると肺炎などの合併症を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。

-悪感、発熱、全身倦怠感、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛

-鼻水、鼻詰まり、咳、痰、喉の痛み

-下痢や腹痛

 

◆治療◆

従来の治療は、発熱、頭痛、体の痛みなどには鎮痛解熱剤、鼻水やくしゃみには抗ヒスタミン薬、咳や痰には鎮咳剤などを用いたインフルエンザの諸症状を抑える対症療法が中心でした。

しかし、1998年以降に実際にインフルエンザウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬が開発されてからその治療法が画期的に変わりました。

インフルエンザウイルスは増殖するスピードが早く、約72時間後にはウイルスが全身に広がるとされているため、ウイルスの増殖を効果的に抑え、症状の緩和、治療効果を上げるには感染後なるべく早く(遅くとも48時間以内)に抗ウイルス薬を使用することが必要とされています。

また、日頃から栄養のバランスのとれた食事、適度な運動、充分な睡眠、手洗いやうがいといった予防策を取るのもインフルエンザウイルスに感染しないように予防することも必要です。

 

-A型インフルエンザのみに効力のある薬-
シンメトレル (塩酸アマンタジン)100mg

アマントレル (塩酸アマンタジン)100mg

-A、B型の両方に効力のある薬-
リレンザ 5mg (20ブリスター)

タミフル (オセルタミビル)75mg

アンチフルー (タミフルジェネリック) 75mg