アレルギー性鼻炎・花粉症

アレルギー性鼻炎・花粉症

 

◆アレルギー性鼻炎・花粉症とは?


ハウスダストや、カビ類、花粉によるアレルギー反応によって、鼻粘膜が炎症を引き起こし、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりといった症状を誘発するものをアレルギー性鼻炎といいます。

現在の日本における有病率は人口の約10-15%であるとされ、そのうちの約44%が1年のうちの特定の季節にのみ症状が現れる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)、約36%が1年を通して発症する通年性アレルギー性鼻炎に分類されています。

アレルギー性鼻炎のうち、特に季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)は日本以外の先進諸国においても人口の約15%にみられる疾患とされており、数あるアレルギー性疾患の中でも最も発症頻度の高いものであるとされています。

また涙目、目のかゆみ、充血といった目の症状や、のどの不快感というようなのどの症状などを伴うのも、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の特徴となっています。

 

アレルギー性鼻炎のようなアレルギー性疾患は、本来病原性を持たない花粉、カビ、ハウスダスト、食品、薬品といった物質(アレルゲン)が、体内に侵入し、免疫細胞によって作り出されたIgE抗体(免疫グロブリンE)と接触することによって発生します。

抗体とは、免疫細胞と病原体との接触によって作り出され、その病原体の再侵入時にすばやく反応する免疫機能の一つですが、このIgE抗体はアレルゲンとなる物質に接触すると、免疫細胞の一つである肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンといったケミカルメディエーターと呼ばれる物質を放出させて炎症を促進します。

この作用によって発赤(赤くなる)、発熱/熱感、疼痛、腫張(腫れ)といった炎症症状が起こり、諸々のアレルギー症状が誘発されることとなります。

ただし、このアレルギー反応は、誰にでも現れるというわけではなく、アレルゲンに反応しやすいアレルギー体質の人が、特定の物質に接触した場合のみ発症するという特徴があり、またその症状も人により目の痒み、くしゃみ、鼻水、発疹といった軽度のものから、脈拍、呼吸、血圧低下、アナフィラキシーと呼ばれる全身ショック症状といった重度のものまで、実に多様なものがあります。

従ってアレルギー性鼻炎においては、アレルギー体質の人がアレルゲンとなる花粉、カビ類、ハウスダスト、ペットの毛や垢を吸入することによって、鼻粘膜がアレルギー反応による炎症を引き起こし、鼻粘液の分泌を増加させることによる鼻水、粘膜が腫れて気道が塞がれることによる鼻詰まり、また肥満細胞から遊離したヒスタミンの刺激によるくしゃみといった症状が現れることとなります。

 

アレルギー性疾患への対処法には予防的治療、薬物治療、減感作療法、手術療法がありますが、現在治療の中心となっているのは予防的治療と薬物療法です。

予防的療法はアレルゲンとなる物質に近づかないようにしたり、取り除いたりする方法で、例えば、マスクやメガネを身につけてアレルゲンであるが体内に入らないようにすること、部屋の換気や掃除をこまめにすることで、室内の空気を清潔に保ち、ハウスダスト、ダニの死骸、カビなどが空気中に蔓延することを避けるといったこと方法があげられます。

また、季節性アレルギー(花粉症)に対しては、アレルゲンとなる花粉が飛散すると予想されている時期の前から抗ヒスタミン薬といったアレルギー症状を抑える薬を服用することによって症状を軽減させるという方法がとられる場合もあります。

薬物療法は、アレルギー症状に対する対処療法でとなり、アレルギー症状を緩和する目的で使用されます。

減感作療法とは、アレルゲンとなる物質を少しずつ体内に入れ、それに対するアレルギー反応を減らしていく療法です。

長期的に見れば効果が期待される療法とされていますが、まれにアナフィラキシーショックなどを引き起こすことがあるため、現時点ではそれほど普及していません。

その他にも鼻の粘膜を壊死させることによってアレルギー症状を抑えるレーザー療法や、電気療法といった手術療法が用いられることもあります。

また、アレルギーを発症させるIgE抗体(免疫グロブリンE)は、アレルゲンとなりうる異物との接触を重ねるたびに体内に蓄積され、一定値を超えると、アレルギー疾患を発症させるとされています。

そのため規則正しく、ストレスをためない生活を心がけ、アレルギーになりにくい体を維持することも大切な対策とされています。

 

◆アレルギー性鼻炎の症状


*通年性アレルギー性鼻炎

・くしゃみ
・鼻水
・鼻詰まり

*季節性アレルギー性鼻炎

・くしゃみ
・鼻水
・鼻詰まり
・目のかゆみ
・目の充血
・涙目
・のどの痛みや不快感
・ぼーっとする

 

◆アレルギー性疾患の治療薬


アレルギー性疾患の治療には内服薬、外用薬が用いられ、その種類には抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド薬があります。

抗ヒスタミン薬とは、IgE抗体(免疫グロブリンE)とアレルゲンとなる物質との接触によって肥満細胞から放出されるヒスタミンの作用を抑えることによって、アレルギー症状となる炎症症状の発現を抑制する作用のある薬物を指します。

肥満細胞から放出されたヒスタミンは血管や粘膜に存在し、炎症作用を引き起こすスイッチとなる受容体にくっつき、そのスイッチを入れることによってアレルギー症状を発現させますが、抗ヒスタミン薬はヒスタミンの代わりに受容体にくっつき、ヒスタミンによって受容体のスイッチが入れられないようにし、ヒスタミンによって誘発される、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、痒みなどの発現を抑える作用を発揮するとされています。

抗ヒスタミン薬は第一世代と第二世代に分類されます。

第一世代の抗ヒスタミン薬はその効果が発現するのが早いとされていますが、副作用として、強い眠気を引き起こすという特徴があります。

一方第2世代のヒスタミン薬は副作用は抑えられているものの、その効果の発現に数日かかるとされています。

抗ヒスタミンでアレルギー症状が抑えられないほど、症状がひどい場合には、免疫機能そのものを抑制することによって強い抗炎症作用を発揮するステロイド薬が用いられることになります。

ステロイド薬は強い効果を発揮する反面、副作用や長期使用による悪影響が懸念されているため、一般には小量投与で充分な効果を発揮し、全身性の副作用が少ない外用薬として用いられています。

 

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