アナブーム脱毛予防セラムは、栄養が足らずに弱くなった髪の毛のために処方され、髪の毛の強化に有用なことが証明されたヘアセラムです。また、毛包の活性化に不可欠な必須アミノ酸を与えて抜け毛を減らし、さらに頭髪の再成長を促進することで毛髪の量を増やすことが期待できるなど、栄養が不足した毛包の強化剤およびトニックとしての2つの働きを持つ画期的な商品です。
ひげや頭皮にある男性ホルモンのテストロンは、酵素の働きによりさらに強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、受容体と結合します。このジヒドロテストステロンが結合した男性ホルモン受容体は、ひげにおいてはその成長促進に関与していますが、前頭部や頭頂部では細胞増殖阻害作用のあるTGF-βなどを誘導し、毛母細胞の増殖を抑制するように働きかけるため、毛髪の成長期が短縮し、長く太い毛に成長する前に抜けてしまいます。このように男性ホルモンの影響で脱毛現象が起こる症状を男性型脱毛症(AGA)と呼びます。
実際に男性型脱毛症の人では、脱毛部分の頭皮にこのジヒドロテストステロンが多量存在することが確認され、脱毛の症状も、額の生え際から後退していくタイプ、頭頂部から薄くなるタイプ、これらが混合したタイプなど、さまざまな進行パターンが認められています。一般には遺伝や生活習慣が主な原因と考えられ、30代以降にみられることが多いようです。
この男性型脱毛症の治療には、その機序に応じて複数種類の薬がありますが、その中でも近年開発されたのが、アナブーム脱毛予防セラムの有効成分であるプロキャピルです。このプロキャピルは単体ではなく、オレアノール酸、ビオニチドペプチドそしてアピゲニンの3つの成分から成っています。
オレアノール酸はオリーブやシソ、ブドウ果実の表面につく白い粉などに含まれるサポニン成分で、抗がん作用や虫歯菌増殖抑制作用のほかに、男性型脱毛症の原因となる5αリダクターゼという酵素をブロックする働きが報告されており、薄毛の進行の阻止にも有用だとされています。さらにビタミンB群の一種であるビオニチドペプチドは、毛包にある細胞の代謝を刺激して髪の成長を促進し、フラボノイド(ポリフェノール)の一種で、抗酸化作用や抗炎症作用を持つアピゲニンが頭皮の血行を改善します。またアピゲニンに関するある研究において、男性型脱毛症と深く関わる因子で、毛乳頭細胞から分泌されるTGF-β1(トランスフォーミング増殖因子)を低下させるとの報告もあり、抜け毛予防にも有用だと考えられています。
プロキャピルは男性型脱毛症の治療成分のひとつであるミノキシジルと同等の効果を持ち、また天然の植物から抽出された成分が主体であるため副作用の心配がほとんどないと言われています。実際に人間を対象とした臨床試験でも育毛効果が報告されていますが、ほかの男性型脱毛症の治療成分ほど充分な研究結果はありません。
アナブーム脱毛予防セラムはプロキャピルのほかにも、肌や毛髪に対して保湿や保護、修復効果など優れたコンディショニング作用を発揮するプロモイス、髪表面を被膜で覆い、内部から傷んだ髪を修復して毛髪強度を高めるケラビスなどを配合し、これらの相乗効果により効率的かつ効果的な脱毛防止および発毛・育毛の促進がおおいに期待できます。